こちらのシリーズの、第2弾です。
なかなか壮大な質問ですね…。
パッと答えが浮かびません。
読みながら、実際に今の社会で、「自分の人生を生き抜く力」のようなものは、実感として理解できました。
逆に、この社会が崩壊しても生きていけるような「生き物としての力」や、生命の基盤である「地球を守る力」には、考えが及んでいなかったことに気づかされました。
いろんな考え方に触れられるって、やっぱりおもしろいですね。
「おわりに」に書かれていた、
「生きるためにこれとこれが必要だ」と教えてもらうことでは「生きる力」は身に付かないのではないかと思います。
その場その場で自分が生きていくうえで必要なものを自分で見極めて、どうやったらそれを手にすることができるかを考え、そのための努力を続けることができる力こそが「生きる力」の正体であるといえるのではないでしょうか。
学び続ける力、成長し続ける力と言ってもいいかもしれません。
(中略)
つまり、「これが生きる力であって、こうすればそれが手に入るということはいえない。それを自分で考えられるようになることが『生きる力』を身に付けることになるのだ」というメッセージです。
この一節に、いちばん納得がいきました。
答えは、与えてもらうものではなく、自分で考え、見つけていくもの。
子どもたちに「生きる力」を伝えるためにも、大人がしっかり生きたいと、改めて思わせてくれる本でした。