ここ半年ぐらいで、「おいしい炒飯」が作れるようになりました。
実は、昔から、家で食べる炒飯があまり好きではなかった私。
薄味派だった実家の炒飯は、ソースをかけて食べるスタイルだったのですが、好みではありませんでした。
自分で作るようになってからも、味が物足りなかったり、べちゃっとした食感だったり…。
お店で食べる、ちょっと濃いめの味だけれど、パラパラでコクのある炒飯は、大好きなんです。
家でのお手軽料理のはずなのに…と、調味料を変え、調理法を変え、いろいろ試したのだけれど、あいかわらずおいしくならない。
もう、「炒飯は中華料理屋で食べるものだ!」と、割りきりつつあったのでした。
知識から知恵へ
今の私の炒飯は、味つけは塩と醤油とマヨネーズだけで、中華だし類はまったく使わなくなりました。
具材も、卵とネギだけ。
調味料と具を兼ねて、白ごまとかつお節をぱらっと振ります。
できるようになったのは、ある日突然でした。
知識として頭に入っていた、炒め物のコツがあったのと。
たまたま、友達が炒飯を作るところに居合わせる機会があり。
どんなタイミングで、どんなものをどのくらいの量入れているのか、実際に見て学ぶことができたんです。
で、試しにやってみたら、思いの外おいしくなって(笑)。
家族も喜んでくれたので、二重に嬉しい!
私の中で、知識が知恵に変わった瞬間でした。
これが、暮らす技術ができていく過程なんですね。
自分の技術はとても低いと思っていたけれど、進歩しているところも、ちゃんとありました。
小さなことが積み重なって、繋がりあって、螺旋のように上昇していく。
学ぶ楽しさって、きっと、その感覚を味わうことなのだと思いました。