市立図書館の児童読書相談コーナーで、主人公に語られる、利用者たちのちょっと不可思議な物語。
怪談でもなく、推理でもなく、はっきりとした理由や、明確な答えのない不思議な話が4編、収録されています。
どれも短編で、軽やかにページが進む読みやすさでした。
読む前と、読み終えた後とでは、微妙に世界が違って見えます。
表題にもなっている「不思議の国のアリス」のような世界に迷い込んで、また現実に帰ってきた気分です。
「ビブリオ」という言葉、聞いたことがなかったので調べてみたら、「本を意味する接頭辞」とありました。
世の中には、「ビブリオバトル」という書評合戦もあるそうで、公式サイトを覗いたら、何て楽しい世界!
本好きとしては、ぜひ同じ温度の情熱を持つ人たちと、やってみたいですね。
斉藤洋さんのビブリオ・ファンタジアシリーズは、他に「シンデレラのねずみ」「グレーテルの白い小鳥」があるとのこと。
続きも読みたいです。