結婚してから、実家への帰省が息抜きでした。
慣れない土地、義家族、子どもに関わる人間関係、ご近所や親戚づきあい…。
濃い関係性で、個性の強い人がたくさんいる地域です。
気を遣い、ぴんと張りつめた暮らしで、帰省から戻るのが憂鬱になった時期もありました。
手探りで暮らし始めて、もうすぐ10年が経ちます。
自分なりの繋がりも増え、地域に関わることも楽しめるようになってきました。
数年前からは、帰省終わりに憂鬱を感じることは減り、「また頑張るぞ」と気合いを入れることが増えました。
今では、気苦労が多かった人間関係も、ふり回されすぎないようになり。
結婚当時、嫁入りのさまざまな苦労を笑い飛ばしていた先輩たちに、近づいてきています。
今回の帰省から戻るときには、憂鬱さもなく、気合を入れ直すこともなく、ただ「帰るべき場所へ帰る」のだと思いました。
久しぶりにゆっくり両親に会えて、元気な姿を見られたのも、大きいかもしれませんが。
10年でようやく、地に足がついたような、本当に親から自立したような気持ちになりました。