長男の一善

長男と、コンビニに立ち寄ったときの出来事です。

そのお店は、出入り口が手押しの扉でした。

買い物を終えて、長男は嬉しそうに、ホットスナックとお菓子を両手に抱えています。

お店を出ようと扉に手をかけたとき、向こう側から歩いてくるおばあさんが見えました。

ひとまず私が出て、長男が出てから扉を支えようとふり返ったら、何と!

両手が荷物でふさがっている長男が、巧みに腕を使って、扉を押さえていたのです。

おばあさんは「ありがとう」と言い、お店に入っていきました。

素敵だな、と思いました。

私が何も言わなくても、自分から行動した長男も。

「どうぞ」とは口に出せず、ただ扉を持って無言で立つ息子に、お礼の言葉をかけてくれたおばあさんも。

心がほんわかと温かくなるひとときを、ありがとうございます。

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