「うんうん、わかるー!」しか出てこない(笑)。
たぶん、10代20代の私が読んでいたら、
「へえー! なるほど!」「わかるけど、ちょっと受け入れがたい…」
という感想になったことでしょう。
今だからこそ実感を伴って理解できるし、受け入れられるし、こうして綺麗に言語化できることが何よりすごいと感じます。
恋愛についての本なのだけれど、夫婦や親子関係にも思い当たる節があったり、自身の生き方を考えさせられたり。
あえてわかりやすく「男女の違い」として書かれているのに、性別で決めつけられている印象を受けない軽快さもいいです。
恋愛に限らず、人間観察が上手で、筆力のある方なのだろうな…と思いました。
お気に入りをいくつか、備忘録として。
男の話は、航海。
女の話は、漂流。
欲望に負けないのが、男子力。
寂しさに負けないのが、女子力。
彼の運転は、将来のあなたに対する態度。
浮気の心配をするのが恋、
命の心配をするのが愛。
女であるために男を必要としない、完成された「自分」を持っているのが、いい女。
以上、おもしろかったです!