目を閉じる遊び

小〜中学生ぐらいの頃、よく「目を閉じる遊び」をしていました。

授業の板書中や、テストを解き終えたあとなどの、ふとしたすき間に、まぶたを強く押さえて、ぎゅっと目を瞑るんです。

すると、最初は真っ暗な空間に、線香花火のような小さな金色の光が、チカチカと現れます。

光はどんどん強くなって大きくなって、やがて視界いっぱいに、金色と黒が広がる。

アラベスク模様とか、曼荼羅みたいな、鮮やかな文様の世界です。

まるで黄金の財宝に囲まれているよう。

そこが頂点で、次は少しずつ光が弱まり始めます。

今度は、赤や青や緑や、カラフルな光が、目の奥にたくさん移動していきます。

流れ星みたいな速さで、万華鏡の模様がくるくると変わるような。

そして再び、暗闇に帰ってくる。

とても綺麗な世界で、大好きだったのですが。

先日、ふと思い出してやってみたら、できなくなっていました。

悲しい。

で、この光は何なんだろうな、と調べてみたら、光視症とはちょっと違う気がしたのだけれど、どうやら飛蚊症の一種らしく。

目の病気じゃないか…!

今できないということは、症状が悪化しているわけではなさそう。

変わったことがないかどうかには、気をつけようと思いました。

でもやっぱり、あの光の世界は、好きだったなあ。

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