「自分を大切にしたら、生きやすくなる」って、カウンセリングや自己啓発では、よく言われるのですが。
それを実感した出来事があったので、そのお話を書いてみます。
【自分を大切にできると、生きやすくなる】
私は基本的に、頼まれごとを断るのが苦手です。
私がうなずなかったら、相手が困るんだろうな。申し訳ないな。断ったらどう思われるんだろう。お互い嫌な気持ちになるかなあ…。
などなど、相手がどうというよりは、自分の罪悪感に押し負けて引き受けることが多かったんです。
今は、昔に比べたら、一呼吸おいて線引きしながら、考えられるようになってきましたが。
先日、私にとっては、ものすごく負担になることを頼まれたんですね。
悩みました。私が断ったら、相手もこんなしんどい思いをするのかなあ…。だけど、私にもあまりに負担が過ぎる。
悩んだ結果、心苦しさを抱えつつも「それはちょっと無理です、ごめんなさい」とお断りしました。
そうしたら、相手は「あ、そう。やっぱりね、仕方ないな」というような、あっさりとした反応で。
私の葛藤は何だったんだろう…と拍子抜けするのと同時に、ひとまずは解決した安心感で、どっと疲れが押し寄せてきました。
で、改めて実感したのが、
「何か頼まれたとき、頭ごなしに否定するのはよくないかもしれない。
だけど、きちんと丁寧に断ってもいいんだ。大丈夫なんだ。
相手が、自分と同じ重さや感覚で、物事を捉えているわけじゃないんだ。
だから、無理して負担を抱え込まずに、自分の気持ちを大切にして、断ってもいいんだ」
ということでした。
あたり前の事実ではあるのですが、体験すると、ようやく心の底から理解できる感じがします。
“頭ではわかっていても、心から本当にはわかっていない”ことって、きっとまだまだたくさんあって。
こうしてひとつひとつ腹落ちさせながら、少しずつ生きやすくなっていくんじゃないかな、と思いました。
逆に、自分がそれほど重く捉えていなくても、相手にとってはものすごく負担の大きいこともあるかもしれません。
そこは忘れず、丁寧にコミュニケーションをとっていきたいです。