子どもと楽しく遊ぶために、いちばん大事だと思っているのが、
“同じテンションで遊ぶこと”である。
「子どもにつき合おう」とか「面倒を見よう」という感覚だと、私がまったく楽しくない。
自分も好きなことならともかく、延々と続くバトルやごっこ遊びなどは、正直しんどくなる。
「子どもと目線を合わせて」「子どもの視点で」というレベルの話ではない。
それはあくまで、私にとっては、穏やかな保護者であるための心がけ。
一緒に、同年代の友達か! ぐらいのテンションではしゃぐと、それはもう、楽しくなる。
赤ちゃんと一緒に、自分の体を不思議そうに確かめ、ハイハイしながら手足の感触を味わう。
小学生とゲームをしたら、声を上げて喜び、負けたら悔しがる。
子どもの安心安全が確保されている環境を作ってから、誰よりも子どもになってみる。
自身の少女時代でさえ、こんなに感情をむき出しにして、遊べなかったような気がする。
現実問題、大人にはできない遊びも、苦手な遊びもあるので、そのときは保護者の立ち位置を守り、無理はしないけれど。
私にもできる遊び、嫌いでない遊びは、可能な限りテンションを合わせていく。
楽しそうな子どもに引っ張られて、こちらもさらに楽しくなる。
大人ゆえ、親ゆえのやるべきことが、たくさんある毎日の中で。
「楽しい! まだ遊んでいたい!」
という気持ちを、まっすぐに味わえるのは、私の大切な瞬間なのだ。