私はいつも、ぱたぱたと音を立てているように思う。
朝いちばん、窓を開け、はたきをかけて回るとき。
インターホンが鳴り、玄関に駆けていくとき。
主婦の前線基地のような台所と、食卓とを、行ったり来たりしているとき。
いつも、ぱたぱたと動いている。
昔、子ども番組で「パタパタママ」なる歌があった。
朝から「パタパタ」と実に忙しそうなのに、
午後のひとときには「パクパク」と、しっかり自分時間を楽しみ、
夜にはうきうきとパパの帰りを待ち、子どもはおやすみなさいの時間。
改めて歌詞を見ると、このママさん、パタパタ生活をとても楽しんでいるようだ。
私などは、油断すると「パタパタ」だけで一日の大半を終えかねない。
まだまだママを極めていないなあ、と思うのである。
ぱたぱた以外の音も、今日からたくさん、奏でていこう。