この間、赤ちゃんをお預かりする、ボランティアに行ってきました。
【忘れてもいいことは、忘れていい】
今回は、生後3〜4ヶ月の赤ちゃんたちだったので、ひたすら抱っこの可愛い盛り!
一緒に託児させていただいた、助産師さんや保健師さんたちと、出産エピソードを話しながら、
「私、ドクターヘリに乗りそこねたのが残念」
っていうのが、いちばんに浮かんだ記憶だったので、
いい意味で「しんどいことは、意外と忘れてるんだな」と思いました。
私は子ども3人とも切迫早産だったので、毎回長期入院してるんですね。
ふり返れば、それなりにしんどかったはずなんですw
緊急入院して、片道3時間の大学病院まで、救急車で搬送してもらったりとか。
#ドクターヘリが出なかった!
24時間点滴を繋いだまま絶対安静とか、シャワーもトイレも行けないとか、上の子に面会できないとか、
そんな状態でワンシーズン病室で過ごして、しんどかったこと自体は覚えているのですが。
リアルな感情としてのつらさは、綺麗さっぱり、どこか彼方に飛ばしてる。
たぶん、当時尽力いただいた人たちのおかげで、無事に出産できて、今子どもが元気に育っているから、
未練や後悔なく終えたしんどいことは、ちゃんと忘れているんだなあと、脳の仕組みに感心しました。
43年生きてきて、絶対に忘れられないと思った苦しみや、忘れてはいけないと誓った悲しみも、確かにいろいろあったはずなのだけれど。
出来事そのものは覚えていても、そのときの感情は、薄い膜が張ったみたいに、どんどんぼやけていきます。
昔は、嬉しいことも悲しいことも、気持ちがどんどん過去になっていくことが、怖かったです。
忘れてしまったら、同じ過ちをくり返したり、一から苦しさを乗り越えたりするのは、つらいだろうと考えていたから。
でも、今回、感情は記憶の彼方に置いたまま、爽やかに思い出している自分がいたので、
「あ、未練のないことは、忘れていいんだな」と感じました。
#記憶の容量には限りがあるから
#忘れたくないことを忘れないためにも
あとは、普段から周りの人に話したり、こうしていろんなことを書き残しておくことが、
ゆくゆく歳をとったときに、外部メモリの役割を果たしてくれるかもしれない。
すべてを覚えておくことができないなら、感情の記憶も、ときには整理整頓して、棚卸ししようと思いました。