SF小説を読んでいて、やっぱり小説家ってすごい! って、いたく感動しています。
#遅々として進まぬ本編
#でも楽しい!
【私とSFの話②】
私にとって「タイムマシン」「タイムトラベル」とは、いわばドラえもんの世界でした。
科学ではなく、ファンタジーの位置づけだったのです。
それが別角度から食い込んできたのが、高校生のときでした。
当時、パソコン同好会に入っていたのですが、
プログラミングとパソコンを愛する理系男子が、わらわらと集まって、
「タイムマシンは実現可能か、不可能か?」論争をくり広げているのを、ずっと聞いててw
いまだに説明も理解もできないけど、おかげさまで、
“四次元空間”とか“宇宙ひも”とか、“相対性理論”とか“ワームホール”とか、
単語そのものは耳が覚えていて、拒絶反応が出ないのです。
#重ねて言いますが理解はしていません
パラレルワールドを採用すると、矛盾なくタイムトラベルが可能になる。
という話も、なんとなく覚えています。
で、そのとき薦められて『夏への扉』を読んだのが、おそらく人生初のSF小説で。
1957年という、自分には実感のない昔に、これが書かれたのを知って、
科学的に未知の領域に挑む人間の脳に、感嘆しました。
私はあくまでファンタジー脳であり、理論に基づく科学脳ではなかったから、
SFを描ける人というのは、すごすぎる人でした!
それでいうと、同じく高校時代に読んだ、高畑京一郎さんの、
『クリス・クロス 混沌の魔王』と、 『タイム・リープ あしたはきのう』も、すごかったなあ。
精密なパズルを見ているようだった。
ひとつでも、わずかでも狂ったら、破綻する。
どんな小説でも、それは同じで。
キャラクターやストーリー、世界観や理論を、絶対に破綻させてはならない。
壮大な嘘を精緻に描ききる筆力が、物語を真実にする。
誰よりも、何よりも、
人を楽しませ、虜にし、幸せな気持ちにしてくれる“嘘”。
私は、そういう小説が好きなんだなあ。
そんな物語を書いてくれる、小説家という人たちに、感動しているんだなあ。
わくわくを噛みしめて、読んでいます。
#感想までたどり着くのはいつのことかなw