“ときめく片づけ”の、こんまりさんの旦那さまであり、プロデューサーの川原卓巳さんの新刊です。
【人生は、捨て。(川原卓巳)】
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自分自身の人生を捨てないために。
つまり「自分がときめく人生」を選ぶために。
何を捨てて、何を残すか。
川原卓巳が語る、人生の片づけ・47の秘訣!
「ときめきセンサーを磨く」
「一気に、短期に、完璧に」
こんまりメソッドに触れながら、モノを捨てる、その先に。
執着を脱ぎ捨てていく、生き方がありました。
最後の章の、“「自分」を捨てる”が、おもしろかった!
その切り口で来るか…! と。
ラストへの流れが、“捨て”のトリプルコンボだなあ。
と思ったら、第一章のタイトルが“捨て、捨て、捨て”だったことに気づき、
あまりにリズムよく腹落ちしてきたので、唸ってしまいました。
読むことそのものは、さっぱりとした、シンプルな時間です。
川原卓巳さんの本って、あまり感想が浮かばないのです。
なぜなら、読みながら動きたくなる力があるから。
今回は、途中で書類の片づけを始めたり、
“自由と不自由のより良いグラデーションを、みずから選び取る”
ここを今、ていねいに向き合いたいなと感じて、ノートを書く時間を取ったり。
動く、食べる、眠るに、いつもより意識を向けてみたり。
私は、いったんすべてを読み終えたい欲が強いので、
途中に行動を挟みながら読書をするのは、基本的に苦手です。
が、川原卓巳さんの本は、
「なるほど! ちょっとやってみよう!」
が、よく起こります。
内容は、極限までシンプルに、伝わりやすく。
やってみてこそ価値がある、と思わせる、語りかけ。
読者をもプロデュースする文章が、彼の本の魅力なのではないか。
そんなふうに、思っています。