田舎道を歩いていると、いろんな発見があります。
行きと帰り、向きが反対になるだけで、こんなにも世界は変わるのか、って。
いちばん違いがわかるのは、夕暮れどきかな。
行きと帰りでは、空が違うんです。
東に向かって歩いているときは、涼やかな青空が広がっているのに、
くるりと向きを変えて西に歩くと、黄色い夕日がまぶしく目に刺さる。
今日も元気にさよならだね、と太陽に手を振りたくなります。
ああ、思わず太陽を見つめてしまったから、光の残像が星座のようにちらついている。
あれ、こんなところに脇道があったんだ。
行くときには気がつかなかったな。
へえ、こっちから見ると、あの建物のかたちが違って見える。
目に入る情報の差が、おもしろくて。
いろんなところを見ているつもりでも、無意識に目線が固定されているのだろうな。
体ごと動かしてみないと、見えないものってありますよね。
流れる雲が、太陽と一緒に、夜に飛び込んでいこうとしていました。

ふりむいたら、V字に山に切り込もうとしている空が。

同じ場所に立って見ている空とは思えない。
なんて、きれいなんだろう。
