しんでくれた(谷川俊太郎)

谷川俊太郎さんの詩の絵本です。

「しんでくれた」っていう表現が、強く飛び込んでくる詩なのだけど。
うしの絵、はんばーぐの絵、と視覚的に読むと、
より深いところまで、じわじわと刺さっていく感じがする。

詩って、リアルなきれいごと、だと思っています。
机上だけの理想論でもないし、醜さや残酷さにまみれてばかりの現実でもない。

どれだけまっすぐに刺せるか。あるいは、素直に染み込ませるか。
リアルなきれいごとを、読む人の真実にする。
そこが、おもしろいところなんだよなあ、と。

で、この「しんでくれた」という詩は、
私にとって、王道をゆく作品でもある。

特に、一節めが好きです。

うし
しんでくれた ぼくのために
そいではんばーぐになった
ありがとう うし

こんなの、絶対に書けない。
思っていても、書けない。

絵本で読む詩も、いいですね。

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