スポーツの、本番一発勝負な感覚が、しみじみとわかった話。
半年間、走る練習をして、市民マラソンに参加してみて。
ただ「走る」だけじゃないんだな、ってことがよくわかった。
ふだん自分で走るときは、わたしのやりやすい時間を選んでいたし、
体調が悪ければ走らないし、雨が降っても走らない。
あくまで淡々と、自分のペースで、5kmを走る持久力だけを目指してきた。
けれども、大会当日は、雨に濡れるわ風は吹くわ。
たくさんの人と一緒にスタートするから、ふだん走っていたペースがつかめなくなるし。
そう、受付をすませてから、スタートまでの待ち時間も、そこそこにあった。
いつもは、ふらっと走りに行くだけだったものな。
そんなこんなで、当然ではあるのだけれども、
練習とまったくおなじようには、なかなか走れないものなのだなと。
だから、スポーツをやる人が、実力を発揮できるように、
本番に向けていろいろを整えていくことの大事さを、身をもって知った。
息子が卓球をしているので、どんなに練習を積んだとしても、
その試合がすべてだということの重みを、ようやく実感できたよ、母は。
わたし自身も、文化系では、ピアノの発表会や吹奏楽の演奏会、
演劇のステージなど、本番一発勝負の舞台に立ってはきたけれど。
それらは、もともと自分の好きなことだったし、個人競技ではなかった。
お天気は関係ないし、相応の練習とリハーサルと、力強い仲間たちと、
不測の事態が起こっても、なんとかなるところまで、自信を積み上げての本番だった。
やることはやったから、あとは舞台を楽しんでくるね! という感覚に近い。
マラソンは、はじめてで、苦手なことで、ひとりで迎える本番だった。
スポーツだってチーム競技はあるし、支えてくれるコーチや仲間がいるから、孤独ではないのかもしれないけれど。
もっと本格的に練習を積めば、本番を楽しんでくる感覚になるのかもしれないけれど。
それでも本番の舞台を、しっかりと踏みしめて立つのは、自分しかいないのだと思った。
この、戦いに向かう感じ。
どきどきするけど、嫌いじゃない。
