9歳のこころのじてん(パク・ソンウ)

9歳というと、長男の年齢です。

本をよく読み、語彙が豊富な長女とは反対に、自分の気持ちを言葉にするのが苦手な長男。

日記や作文も嫌いで、したことや思ったことを、文章にまとめることができません。

彼の気持ちを聞き出すときは、選択肢をいくつか出して選んでもらうか、はい・いいえで答えられるように尋ねます。

泣いている赤ちゃんに「そうだね、悲しかったねえ」と語りかけるように、気持ちを言葉で返して伝えるように、心がけています。

ゆっくりでも、少しずつでも、語彙が増えるといいな。

社会に出るまでに、言葉で伝えられるようになってほしいな。

そうして日々を過ごす私の、救世主になるかもしれない1冊です。

こちらは裏帯なのですが、中身はこんなふうに、見開き2ページにつきひとつの言葉の説明になっています。

五十音順に、74個の表現が載っていて、基本的な「うれしい」「悲しい」から、「むねがいたむ」「もどかしい」など、複雑な感情まで。

国語の教科書より字も少ないし、9歳でも読めば理解できる内容です。

言葉の意味を改めて読むと、何となく使っていた表現がクリアになって、大人でも「なるほど」「あ、そうか」と、新しい発見がありました。

例えば、「うろたえる」と「とまどう」と「ぼうぜんとする」の違いは、

  • うろたえる…おどろいたりあせったりして、どうすればいいのかわからない。
  • とまどう…思ってもいなかったことが起きて何が何だかわからず、ぼうっとなる。
  • ぼうぜんとする…とんでもないことや思ってもいなかったことが起きて、どうしていいかわからなくなる。

確かに!

普段、どれも何気なく使っていますが、ちょっとずつ違いがあるんですよね。

「うれしい」「楽しい」「幸せだ」も、

  • うれしい…会いたい人に助けられたこと会えたり、のぞんでいたことがかなったりして気分がいい。
  • 楽しい…気分がよくて、満足だ。
  • 幸せだ…うれしくて楽しくて、満足だ。

おもしろい!

読めと言っても、長男は読まないだろうけれど(笑)。

今度、この本を片手に、話してみようと思います。

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