タイトルが、何だかいいなあと思って。
表紙の赤いドレスの絵も、素敵です。
私の今の暮らしに「ドレス」はおよそ縁がないけれど、やはり女性たるもの、想像すると背中がぴんと伸びますね。
実際のワードローブそのものより、おしゃれへの姿勢が興味深かったです。
ドレスやハイヒールが似合う体を作り、維持するための食事や運動の習慣。
コミュニケーションとしてのファッションの考え方。
笑顔や姿勢の大切さ。
どんなに服が素敵でも、着ている本人とちぐはぐでは、結局おしゃれではありません。
実は私、このようなファッション関連の本を読むと、片っ端から服を入れ替えて試す癖がありました。
そして、あまりなじめずに元の服を買い直す…という、笑えないパターンです。
自分の選ぶファッションに自信がなくて、形を真似て解決しようとしたのが敗因ですね。
挑戦と失敗の連続から学んだのと、ファッション断食中というのもあり、今回はむやみに同じようなクローゼットを再現しようとは思いませんでした。
ただ、読んでいて、ぴりりと身が引き締まります。
胡座でくつろいでいる場合でも、夏のお供に手拭いを首巻きしている場合でもない!
…ああ、でも、農家のおばちゃんの、麦わら帽子と手拭いは、かっこいいものなあ。
やっぱり、その人の暮らしや生きざまを体現しているファッションが、素敵だなと思います。
私にとっての「ドレス」を、いつか必ず見つけよう。