好きなことリスト、6番目。
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小説家になりたかった私
何度かこちらでも書いていますが、私は小説家志望でした。
小学生のとき、友達の家で初めて「なかよし」を読んで、娯楽としての作品に触れました。
それまでは、図書室や教室や、課題図書にあるものが、私の本の世界で、それも十分に楽しかったのですが。
学校や親からもらうものとは違う、エンターテイメントがあることを知り、そこから少女マンガと少女小説の世界へ、足を踏み入れたのです。
夢や憧れや、可愛さや綺麗さにあふれた世界が楽しくて、夢中になりました。
自分が主人公になったような気持ちで、物語をなぞり、やがては自分だけのストーリーが、頭の中で広がっていき。
書きたいと思うのに、時間はかかりませんでした。
が! 私は、絵が致命的に下手だったのです(笑)。
だから、文章で物語を書く人になりたいと思いました。
私の文章を読んだ人が、私みたいに、わくわくしたり、元気になったりしたら素敵だなあ、って。
国語も読書も、作文も好きでした
特別にできるとか、速くたくさん読めるとか、上手に書けるとかではないのですが、学校での国語系の勉強には困りませんでした。
作文や感想文は、下書きなしで、だいたい規定の字数にプラスマイナス3文字程度で、書き上げることができました。
今でも、これはなかなか役に立つ能力だったんじゃないかと思います(笑)。
小説のあらすじをまとめたり、ワンシーンを書いたりしながら小中学生時代を過ごし、高校生以降は、短編・長編小説や詩を書くようになりました。
「小説家になる!」と言いながら、卒業して就職して結婚して、細々と書いたり休んだりしていましたが、長女の妊娠で、完全に書くのをやめました。
純粋に、体調不良と時間的余裕のなさから遠ざかったのですが、結局は「小説家になりたいと願っている、ちょっと文章の得意な私」が好きだったのだと思います。
小説家になるための、行動や努力は、どこまでも足りなかった。
したくない努力もあった。その時点で、いつのまにか、現実が夢を上回っていたんですね。
過去にしがみついていた私を、一度、リセットするために、昔に書きためた小説や詩は、処分しました。
手元に残したのは、詩を載せてもらった本と、それを読んだ方から送られてきた「勇気をもらいました。ありがとう」と書かれた葉書。
読み返すと、自分も嬉しくて幸せな気持ちになるものだけ、残しました。
やっぱり書くのが好き
で、今こうして、好きなことを100個挙げると、物語を書くのは別に好きではなかった。
想像するのは好きだったけど、作品として完成させていくのは、また別物だったということですね。
でも「文を書く」のと「詩を書く」のは「好き」なんです。
ただ、日記や手帳は、書けないんです。
いろいろなことを書きとめるのは素敵だけれど、あまりにも素の自分すぎて、楽しくないから。
私が書いて楽しいのは、ネタ帳ではなく、きちんと編集された「作品」で。
それも、短い言葉で、わかりやすく書けたものが、どうやら好きだったみたいです。
だから、ブログを始めるときに「自分が読み返しても嫌じゃない、幸せな気持ちになるものだけ書こう」と決めました。
自分だけではなく、読んでくれた人が、なるべく嫌な気持ちにならないように。
できるなら、
「私の文章を読んだ人が、私みたいに、わくわくしたり、元気になったりしたら素敵だなあ」
…って。
私の根っこは、そこなのかもしれません。
おかげさまで、3ヶ月。こうして、楽しく続けられています。