断捨離からこちら、すっきりした住まいを理想にしている私。
いろんなことを試してきましたが、ひとつだけ、最初から「これはやらない」と決めていたことがあります。
それは「おもちゃは1種類ずつ出し入れする」とか「ひとつ使ったものを片づけてから、また次を出す」という方法です。
確かに、実行できたら、部屋が無尽蔵に散らかることはないんだろうなあ…と、憧れはありましたが。
散らかすイライラに勝る、長男の魅力を発見したからです。
遊びの才能?
長男は、おもちゃの遊び方が、私とはちょっと違います。
たとえば、ロボットと、恐竜のフィギュアと、昆虫のフィギュアで戦っていたり。
シルバニアの街に、プラレールの線路が走っていたり。
レゴブロックに折り紙や小物を貼りつけ、ペンで何か描き、戦艦を作っていたりします。
おもちゃが、常に数種類、混ざっているのです。
私が子どもの頃は、人形なら人形、積み木なら積み木、折り紙なら折り紙…というふうに、1種類だけで遊んでいました。
だから、長男がまだ小さかったときは「男子って何でもかんでも散らかしたり、どこにでも描いたり貼ったりするんだなあ」ぐらいにしか、思っていませんでした。
けれど、大きくなってきて、長男のリードで遊んだり工作したりすると、その発想のすごさがわかります。
そこでそれ使うの!? これを組み合わせるんだ!?
意外性ばかりで、おもしろすぎます!
たとえば、これ。
押し入れに、椅子やひざ掛けを組み合わせてくっつけて、中にぬいぐるみとままごとを持ち込んで、秘密基地を作っていたり。
紙の輪っかに紐を巻きつけて、昆虫のフィギュアを貼りつけて「クモの巣!」と作っていたり。
「へえー!」と感心させられたことは、もっともっと、数え切れないぐらいあるのですが。
何でも、どんなふうにでも遊べるものなんだな、と思います。
その様子は「おさるのジョージ」のようです。
先生からも同じ感想をいただきました
長男と長女は、一緒に、放課後デイサービスのクラブを利用しているのですが。
そこの先生から「思いもつかない遊び方が、くるくる展開していって、感心しちゃうんですよ」と言っていただきました。
たとえば、先生たちが並べたカラーコーンを、まずは山積みにして遊び。
逆さまにして、床で「コマ回し!」と回して遊び。
そのまま抱えて「ボール捕れるよ!」と玉入れをして、それから…と、たくさん遊んでいたようなのです。
「カラーコーンひとつで、こんなにたくさん遊びを思いつくんだなあ、豊かだなあと思いました」
という先生の言葉、そっくりそのまま、私も感じました。
育児の第一目標は、家の片づけではなかった
最終的には、全部お片づけしてもらうのですが。
遊ぶときは、家じゅう足の踏み場もないぐらい、何でも出してきて遊びます。
すっきりした空間で過ごしたいのも事実だけれど、この「あるものを総動員して遊び尽くす」長男の力は、伸ばしてあげたい才能です。
最後のお片づけを手伝いながら、今日も感心している母でした。