年越しへの情熱

大晦日の夜、長女が「夜中まで起きて年越ししたい!」と言いました。

もう中学生ですし、体調も問題ないし、無理やり寝かす理由もなく。

「いいよー。お母さんは眠いから寝るけど」

ということで、眠たくなった次男とともに、私は先に寝ます。

長女と長男は、年越しでゲームを楽しんでから、ふとんに入ったようでした。

――そういえば、私も小中学生の頃は、堂々と夜更かししておやつが食べられる大晦日、毎年わくわくしていたっけ。

やがて大人になって、自分の意思で自由に寝起きできる暮らしになると、普段の休日にもその楽しみを味わえるようになり、大晦日の特別感は少なくなっていきました。

結婚してからは、嫁として過ごす年越しは、逆に気を張っていて、仕事のようなものだったし。

40年間でいろんな年越しを経験して、今では「明日のコンディションがいちばんいい時間に寝た方が、気持ちいい」と思います。

子どもより先に寝る母です(笑)。

大晦日の過ごし方ひとつとっても、人は変わってゆくものだなあ…と、しみじみ考えています。

だけど、こうして子どもたちが揃って過ごせる年越しも、あと数年しかありません。

次は、一緒に年越ししてみようかな。

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