ひといちばい敏感な人

「ひといちばい敏感」な気質の人を表す、HSPやHSCという言葉。

ここ数年で、かなり一般的になってきたのか、目にする機会が増えました。

診断テストをすると、私も娘もだいたい当てはまっており、敏感な気質があるようです。

ひといちばい敏感な人には、「ひとりになる時間が必要」な方も多いそうです。

五感を落ち着けて、気持ちをクールダウンさせる、休息ですね。

私が、まさにそれで。

子どもの友達が遊びに来てくれるのは嬉しいのだけれど、大人数だったり長時間だったりすると、すごく気疲れするんです。

もう遊びに付き添いが必要な年齢ではないし、自分たちで遊んでくれているのだから、むしろ楽なはずなのに。

家の修繕や庭の手入れなどで職人さんが入ると、ほかのことが何もできずに、落ち着きなくうろうろしてしまいます。

大好きな我が子でさえ、ずっと家の中で騒ぐ声を聞いていると、心がざわざわしてきます。

24時間一緒にいる日が続くと、大好きな読書にも集中できないぐらい、気力が落ちてきます。

少しだけ、静かにひとりになりたいんです。

来客が苦手なことは、悩みの種でした。

実家が友達を呼びやすい雰囲気ではなかったから、人が集まる家が理想だった。

子どもたちも、あまり進んで遊びに出かけないタイプなので、友達が来てくれて楽しそうなのは、すごくありがたいこと。

それなのに、毎日どっと気疲れしてしまう自分が、情けなくて。

「今日は学校に行きたくない」と言われたときに、丸1日ひとりの時間がなくなるのだと思うと、気持ちよく休ませてあげられなくて。

ちっともいい母親じゃないなあ、どうして普通に過ごせないんだろう…と、自己嫌悪でした。

――もしかしたら、実家の母も、同じだったのかもしれないなあ。

コロナ禍で、友達同士で家の行き来ができなくなったときには、すごく気が楽になって。

それがまた、申し訳なさでいっぱいになったものです。

けれど、今になってみて。

自分を責める必要はないのだと、ちょっぴり優しい気持ちで、自身を労れるようになりました。

来客が、まったくだめなわけじゃない。

週に2度ほど、1〜2時間ぐらいなら、子どもの友達が集まっても、そこまで負担ではありません。

とりあえず3時間ほど学校に行ってもらえたら、家事を終えて一息つけるので、あとは切り替えて、子どもとの時間を楽しめます。

私の今の許容量が、それだけだということ。

我が子がときどき「学校へ行きたくない」のは、わがままではなくて、疲れやストレスを癒やすための休息です。

それと同じで、

  • ひとりの時間が必要だから、少しだけ登校してほしい
  • 今日は静かに過ごしたいから、友達を呼ばないでほしい

私の心を健やかに保つために必要な休息は、決してわがままでも自分勝手でもない、と思えるようになったから。

自分にも他人にも、緩やかな優しさのある日々が、生きやすそうだと感じています。

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