伊坂幸太郎さんに、初挑戦しました!
【グラスホッパー(伊坂幸太郎)】
お友達から、伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』をおすすめしてもらったんです。
それが、調べてみたら、この『グラスホッパー』の続編だと知りました。
明確な続きものではないみたいだから、
先に『マリアビートル』を読んでもいいのだろうけれど…
やっぱり、順番に!
#最初から読んでおきたい
#本好きあるあるな気がする
ということで『グラスホッパー』から開きました!
読んでみて、まずびっくり。
なんだこの…息のつけない感じは!
初めてのテンポでした。
リズミカルに倒れるドミノを、必死で追うような。
急行列車の窓の外、流れていく景色を、見落とすまいと目を凝らすような。
ぱたぱたと目まぐるしく変わる視点で進むのが、すごく似合う物語!
ちなみに、殺し屋業界のお話なので、暴力的な場面もありました。
“無関係の誰かが、暴力に抗えず、知らぬ間に傷つき命を落としていく”
というのは、事実として世界に存在する出来事で、だからこそ読むのが苦手なのだけれど、
『グラスホッパー』は、そこがクリアされていて、小説ならではの展開を、エンタメとして楽しめました。
読んでいくうちに、
どこまでが現実なのか。
私がよく知る日常風景が、果たして世界の現実なのか。
と、疑いたくなります。
日常のすぐそばに、非日常は潜んでいる。
その境界線に、無意識に佇んでいるような、ラストシーンの危うい感じが好きでした。
おもしろかったので、このままの勢いで、次は本命の『マリアビートル』読みます!
#楽しみ!