久しぶりに、お化粧をしました。
【自分のためだけにメイクをする】
私はもともと、普段の生活でのメイクが苦手でした。
肌質や感触が理由で、何かを顔に塗るのが、そもそも好きではなかったり。
首から上と下の違和感が、どうにも拭えなかったり。
日々の生活スタイルに、しっかりとしたお化粧がなじまなかったり。
なので、私にとってのメイクは、
「仕事のため」「学校行事や冠婚葬祭のため」のマナーとして、
あるいはウエディングフォトや舞台に上がるための、非日常の演出でしかなかったんです。
「好き」「やりたい」じゃなくて、最低限おかしくない、周りから浮かない、を保つためのアイテムでした。
#たぶんファッションもそう
#しかもハマったらとことん凝るので
#時間と費用が追いつかない気もしてた
だけど、ふっと突然、思うことができたんです。
「自分のためだけに、メイクしてみてもいいんじゃない?」って。
で、買ってきました。
今までは、
「お客様に好印象なように」「保護者の集まりで浮かないように」
と、とにかく柔らかくて優しい色合いの、ベージュやピンクしか選んでこなかったのですが。
「いま心惹かれるもの」「一度は身にまとってみたかったもの」を描いて、
シャンパンゴールドや鮮やかなレッドを入れて。
そして、メイクをしました。
夕方の家事を終えて、一息つく時間に。
もうどこにも出かけないし、誰にも会わないし、あと少しでおふろに入るのに。
それでも、自分のためだけに、メイクをしました。
濃く重ねるのは苦手だから、薄く。
しているんだかいないんだか、ぱっと見にはわからないぐらい。
ただ、鏡を見て「いつもより、悪くないじゃん私」って思うためだけに。
“自分のためだけに”。
それは、心から物語に没頭したときのような感覚で。
メイクの出来映えはともかく、やってみたこと自体が、思いのほか満足で、
悪くないじゃん。って思えました。
こういう経験を、積み重ねたい!