私は、年季の入った猫背です。
子どもの頃は、背中に物差しを入れるよ! と、よく母に叱られていました。
年頃になって、背筋が伸びていた方が素敵だなと思ったり、妊娠や出産で腰に負担がかかったりして、直そうとしたことは何度もあります。
でも、正しい姿勢を保つのがつらくて、また元の猫背に戻ってしまうのでした。
ですが最近、気がついたのです。
どうも私は、必要以上に背中を丸めすぎている、ということに。
人と話すとき、自分に自信がないからなのか、緊張しているからなのか、無意識に体を縮めて上目遣いになりがちです。
お風呂で髪を洗うときも、子どもたちが赤ちゃんだった頃は、顔に水しぶきが飛んで泣かれるのが嫌だったので、隅っこで体を丸めて洗う癖がついているし。
日常生活で、事あるごとに、猫背になっているのです。
これは、ただ習慣の問題ではなく、周りを気にしすぎて、自分を大切に扱っていないのと同じことのように思いました。
だから、少しだけ、猫背をやめてみることにしました。
「猫背はいけない!」と、四六時中張りつめているのは、やっぱりしんどいのでやりませんが。
「あ、縮こまってるな」と気がついたときには、自分自身に、
「そんなに丸くならなくても大丈夫だよ、もっと楽になっていいよ」
と伝えて、背筋を伸ばしてみることにしたのです。
劇的に姿勢が変わったり、腰の負担が減ったりしたわけではありません。
ただ、そうしてまっすぐに立ってみた瞬間は、自身を大切にできている気がして。
「私は大丈夫」と感じられるようになりました。
そんな瞬間が積み重なって、自信になって。
背中を伸ばし、いつでも颯爽と歩ける私になっていくのだと信じています。