「私が選んだもので、私は充分」と思ってみる

久しぶりに、ショッピングセンターに行きました。

子どもの物を買うためだったのですが、服や靴や鞄売場が、華やかな春色に染まって並んでいたので、ついふらふら。

いいものがあったら、薄手のアウターを買い替えたいなあ。

なんて考えながら、可愛らしい鞄や、ピカピカの靴や、春物の服を手に取ると、店員さんが声をかけてきます。

お礼だけ言って、接客をお断りしつつも、いくつか履いたり羽織ったりしてみました。

どれも、並んでいるのを見ると、とても素敵に見えたもの。

でも、いざ身につけてみると、見た目がしっくりこなかったり、心地がよくなかったりします。

今着ている服や靴は、2~3年かけて落ち着いた、今の私の定番です。

シンプルで、着心地がよくて、毎日使いたいと思えるもの。

一度、定番に出会ってしまうと、それを超える品物は、なかなかありません。

田舎町なので、品揃えが少ないせいもあるとは思いますが…。

結局、自分の物は何も買わずに、店を後にしました。

「私が選んだもので、私は充分」

ドミニック・ローホーさんの言葉を、噛みしめます。

家を片づけ、持ち物の量を知ったことで、無駄に数を増やす買い物こそしなくなったのですが。

どうやら「買い替えたい欲」は、ワンシーズンに一度ほどの割合で高まるようなのです。

そんなときは、たいてい買い替えていた私。

でも、今回は、やめました。

店を出た直後は「ああ、残念だなあ、買い物したかったなあ」という思いもあったのですが。

家に着く頃には、何ともいえない、爽やかな気持ちになっていました。

「私が選んだもので、私は充分」なのだ、と。

自分なりの基準を持つ

そもそも、私が物を買いたくなるのは、人と比べたとき。

ショッピングセンターで、おしゃれな店員さんやお客さんを見ると、自分がどうにも冴えない気がしてしまうのです。

でも、他人のようになりたくて買った服や靴に限って、結局あまり使わない。

自分基準で決めて、買っていないからです。

そんなことをくり返していた自分に気がついてからは、外見に自信がなくなったときは、美容院に行くことにしました。

髪が整うだけで、胸を張って歩きたくなります!

私に似合うように、きちんと切ってもらうから、自分基準で選んだスタイルになるんですね。

これがいちばん、私にとっては満足度が高いです。

持ち物と生き方を見直すことで、お金の遣いどころも変わってきました。

少しずつ、生きやすくなっていると、感じています。

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