今回の読書スポンサー様は、
笑顔の種を蒔く、アクセサリー作家・佐野敦子さん(つるちゃん)です。
【愛とは、怖れを手ばなすこと(ジェラルド・G・ジャンポルスキー)】
これ、実は、昨年の秋に贈っていただいた本で。
文章自体は、さっくり読めるのですが、私には時間が必要でした。
難しい言葉は、ひとつもないんです。
だけど、目が滑っていく。
「愛」と「怖れ」を、自分にしっかりと定義しながら読まないと、
大きな流れに、翻弄されてしまうような気がします。
何度かくり返してみて、つるちゃんの笑顔を思い浮かべながら読むと、
糸の切れた凧にならずに、落ち着いて理解できることを発見。
つるちゃんの笑顔は、私にとっての、リアルな愛のかたちだったようです。
本書では、私たちが世界を捉える視点が、愛と怖れの二種類のみで、シンプルに語られています。
怖れを手ばなすことで、豊かな平和を感じて生きられるのですが、揺らがなくなるわけではなく、
自分にとってマイナスに揺らいだときに、愛の状態に、いち早く戻ってこられるようになる。
この、怖れを手ばなすとは、具体的にどういうことなのか?
を、土台の考え方と、実際にやってみるレッスンとで、伝えてくれる一冊です。
“自分で、自身の現実を選択できる”
“どんな心の状態でいるかは、自分の責任”
といった部分は、アドラー心理学に通じるところもありました。
訳が、本田健さん。解説が、水島広子さん。
お二方とも、著作を読ませていただいたことがあり、
文章そのものの読みやすさは、このお二人の力も大きいかもしれません。
私がいちばん好きな表現が、
“愛の窓から世界を見る”。
視点、前提、メガネ、認識…いろんな言葉で語ることができるけれど、
朝起きて、愛の窓を自ら選んで、開けに行く。
そんな能動的なイメージが、好きです。
どんな窓を選ぶかで、ものの見方や感じ方を変えることができる。
豊かさがあふれ出す景色を、私は見ることができる。
愛の窓を、毎朝、開けに行こうと思います。
「幸せになる」と、決意して。