好きになってくれなくていいから嫌いにならないでと、祈っていた。(sleep)

綺麗なノートみたいな本でした。

詩集ほど余白はなく、物語ほどみっちりしておらず。
思いを書きつけてゆく、ノートのよう。

SNS発の書籍とのことで、納得です。
自分ではない誰かの思考や感情をとおして、
自分の中にある思考や感情を、垣間見る。

読んでいると、10代20代のころの恋愛を思い出します。
シンプルにいうならば「不器用でいっしょうけんめい」な恋だったけれど。
そんな言葉には収まりきらないほど、あふれる思いがあったことは覚えているのだけれど。
思い返してみても、いまはもう、あのころのリアルさを感じることはできないんですよね。

あくまで、経験してきた過去。
当時書いていた文章は、手元には残っていませんが、
もしもそれらを読み返したら、どんな気持ちになるのだろうか。

きっと、この本のように、すんなりとは読めないのだろうな。
私が書いていた文章は、渦中そのもので。
sleepさんの言葉は、渦中のすこしだけ斜め上、のような気がするんです。
いまを切りとっているのに、未来が見える感じ。

本を読んで、自分の恋愛歴を思って、つくづく実感するのは、
「健康な恋愛をしてみたかった」ということ。
健やかに人を愛することが、どんなに穏やかで満ち足りた幸福かを知った、いまだからこそ。
昔の私がそうだったなら、どんな文章が書き上がっただろうなあ…と、想像してしまうのです。

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