「心配事の9割は起こらない」に書かれていた、「自然を感じる時間を持ち、心を解き放って、感性や感覚を磨く」というお話。
ただ目の前の自然を味わうことの素晴らしさは、わかっているつもりなのですが、そんな贅沢な時間を持つことは、めっきり少なくなっていました。
実は私、ぼんやりするのは好きですが、同時に苦手でもあります。
「ぼんやりと本を読む・寝る・文章を書く」といった、好きなことがプラスされているぼんやり時間は、よく満喫しているのだけれど。
ただ本当に、頭を空っぽにするような、瞑想のような「ぼんやりする」時間は、意外にありません。
独身の頃は、もっと自然をそのまま感じる時間が多かったと思うのですが…。
育児しながらの家事は、マルチタスクすぎて、頭が常にフル回転しているような状態ですから。
意識して休めないと、本当にいつか、思考回路が焼き切れてしまいそうですね。
自然を感じてみる
10分間と決めて、窓から海を眺めてみました。
本も、スマホも、考え事も、これからするべきことも、全部置いて。
波の白い泡の部分って、浜辺でしか意識したことがなかったけれど、遠く沖の方にも、見え隠れするんだなあ。
白い魚か鳥が動いているみたい。
妖精とか、目には見えない生き物たちがいるようにも思える。
次々に打ち寄せる波は、段々畑みたいな形だなあ。
ひとつひとつは微妙に形が違うのに、同じように変わらず寄せては返すように感じるのはなぜだろう。
ああ、眺めていたら、ものすごく眠くなってきた。
海に当たる光の強さで、太陽が雲に隠れたり、また出てきたりしているのがわかる。
光の加減で、同じ晴れた日の海でも、色は刻々と変わっているんだなあ。
こんなに動きのある、ダイナミックな海なのに、水平線はまったくブレないのは、本当に不思議。
――10分間で、いろんな発見がありました。
途中で一度、誘惑に負けて時計を確認してしまったのですが、ちょうど半分過ぎたところで。
つくづく、ぼんやりできない体になったものだと思います。
自然を見つめては、ほうっと息を吐き、詩を書き留めていた昔の私は、これを無意識に、いつでもできていたのか…。
けれど、10分間だけと決めたら、今の私でもできそうです。
自然に触れてみる時間を、意識して作っていこうと思います!