主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件(河内瞬)

男性が、家事や育児の大変さをわかってくれるのは、すごく嬉しいです。

女性が語る家事育児のあるあるも、苦楽を分かち合える戦友と話しているようで、共感できて大好きなのですが。

名もなき家事」のように、異性にも理解して労ってもらえるのは、また別種の癒し効果がありますね。

こちらは、家事育児を受け持つ「シュフ」の大変度合いを、サラリーマンに例えてくれているので、視点が新鮮でした。

子どもとの外出を「暴れる10㎏の米を抱えている状態」と表現したら多くの共感を得た話

外回りに連れ出した部下がなかなか思うように動いてくれず、自分が小脇に抱えて移動しなくてはならなくなった状況を想像してみてほしい。

とか、

シュフの頭の中がここまで献立に支配されているとは知らなかった。

朝食を食べながら頭の中では昼食と夕食のことを考えている

おなかがすくとすぐに機嫌が悪くなる部下がいて、外回りでも会議中でも、常に部下のおなかの具合を気にしなければならない上司みたいなものだ。

とか、

家事の大変さがイマイチ認知されてないけど、

「子育てとセットになった家事」の無理度を知っているか?

たとえるなら右手でご飯を食べながら、左手で勉強するようなもの。それも完全に同時に。

とか、

母親がヒステリーなのではない。

一日中子どもを相手にすると男女を問わずヒステリーになるのである

職場でわがまま放題の部下に怒っていたら、徐々に自分が怒りっぽいキャラになるみたいな……。

とか!

「好きなタイミングでトイレに行けない」話も、私は子どもが泣くから、ずっと一緒に連れて入っていましたが…

冷静に考えたら、トイレまでベッタリ同伴の部下だなんて、確かに大人社会ではあり得ない(笑)。

あり得ない状況ばかりで、いっそ笑えてくるぐらいです。

母親だからあたり前のこと・仕方がないと思っていたような苦労も、実は頑張ってたんだなあ私…と、しみじみ。

主婦が客観的に自分をふり返って、労ってあげることもできる内容だと思います。

そして今回、心をわしづかみにされた言葉は、この3つ!

子どもが可愛いのと子育てが大変なのはまったく別の話。

そうなんです。

子どもが嫌だとか、愛せないわけではなくて、「子育て」が大変なだけ。

仕事が大変だけれどやりがいもあって楽しい、というのと同じで。

仕事は、しんどいなあと口に出しても、イコール仕事をしたくないと捉えられることは少ないのに、育児だとなぜか責められがちですよね。

河内さんは、「子どもは可愛らしさに目がいくので、その大変さが理解されにくい」と分析されていました。

おまけに、セットで家事がついてきますからね…。

子どもの相手だけしていればいいのなら、今からでも乳幼児に囲まれたいぐらい、ただただ可愛いだけですが。

生活すべてを含めた「子育て」は、やはり大変なものです。

仕事は休日になれば休めるが、シュフが休むには家族の誰かがシュフの代わりをする必要があるのだ。

これ! これは、旦那さんに心から言いたい!

家事は仕事と違い、人間が生活している限り必ず発生するため、誰かがやらなければどんどん増え続けるのだ。

仮にこれらをすべて放り出して家事をしないでダラダラしても、そのしわ寄せは後々の自分に返ってくるだけ。

だからこそ、なるべく後回しにせず、効率化や簡略化を追求しながら、日々頑張るわけです。

旦那さんは、「休めばいいよ」とは言ってくれるけれど。

代わりに誰かがやってくれなければ、結局、未来の私の負担が増えるだけ。

だからこそ、長女のお手伝いは、まさに神! なんですよね。

働く側もシュフも対等な立場のはず。

これは逆に、目から鱗だったこと。

河内さんいわく、

働く側は飲み会に行っても仕事の一環に思われるし、「今日飲み会になった」と事後報告でいいのに、

シュフは飲み会に行くと「遊んでいる」と言われ、さらに、働く側に事前に許可をもらわなければならない

言われてみれば、本当だ! 不思議ですね。

旦那さんは、ポンと決めて身軽に出かけるのに、私はなぜ、事前に都合を伺い、いざ当日も家事の諸々を整えて出かけなければならないのか。

夫婦が対等であるなら、収入の大小で家庭内の地位が決まるわけではないのなら、ここは別に、シュフが遠慮する必要はまったくないのでは?

けれど、私が今まで、その現実にまったく疑問を持たなかったということは、それがあたり前だと思っていたからなんですよね。

なぜなら、自分の親も、そうしていたから。

でも、ヒロコ・グレースさんの本にもあったように、

「新しい時代へと移り変わるときにもかかわらず、妻として・母として・女性として・子育てについて、ロールモデルは昭和色が色濃く残っている。

この古い価値観こそが、いまもなお、私たち日本の女性を苦しめている」

…のだとすれば、夫婦のあり方は、これからどんどん変わっていくでしょう。

河内さんがおっしゃるように、心理的にも夫婦が対等になっていくといいな、と思います。

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