長女の不思議な才能

放課後等デイサービスの先生から、夏休みの子どもたちの様子を教えていただきました。

利用当初から言われていたのですが、長女の周りには、お友達がたくさん集まってくれるそうです。

宿題やお弁当の時間は、○○ちゃんの隣になりたい子がいっぱいで、同じ机はいつも満員です。

やっぱり日によって、調子が悪かったり落ち着かなかったりするお友達もいるのですが、○○ちゃんと一緒にいておしゃべりしていると、ふわあっと穏やかになるんです。

みんなが周りに集まってくるんですよね。

職員もおしゃべりしたくて、合間を見つけては話しかけてしまいます(笑)。

娘の負担にならないように気をつけながら、こうして温かい関わりを作ってもらえる環境には、本当に感謝です。

――それにしても。

「親からしても不思議なんですけど、その“人が集まってくれる力”って、どこからきてるんでしょう?」

先生に、訊いてみました。

学校に行けなくても、教室に入れなくても、小学校時代から友達が途切れない長女。

休み時間に、別室登校の部屋までおしゃべりに来てくれた子もいるようですし。

先日も、遅れて文化祭に行ったら、一緒に回ろうと待っていてくれたお友達が、何人かいたそうです。

中学生になってからは、放課後等デイサービスは長期休みの間しか利用していないのですが、娘に会うのを楽しみにしてくれている子も多いとか。

いつも、我が子ながらすごいなあと思うのと同時に、不思議だったんです。

先生は、ぴったりくる言葉を探すように考えながら、けれど悩むことはなく、こう言ってくださいました。

お友達が話すことに、バシッとアドバイスをするわけではなくて、言葉をくり返しながら「うん、うん」って聴いてくれるんですよね。

穏やかで安心できる空気を、周りに作り出すことができるんだと思うんです。

いるだけで癒やされるような感じで、だからみんな居心地がよくて、集まるんじゃないかなあ。

その力はまさに、私がほしくて、仕事にしたいものでした。

家で一緒に過ごしていると、あたり前になっているからか、わかりにくいけれど。

外からそう見えているのなら、紛れもなく、娘の才能なのでしょう。

先生はつけ加えて、

ただ、本人も自覚していない気はしますね。

意識させてしまうと、逆に考えて行動してしまって、本来の魅力とは変わってきてしまうので、自然体でできるのがいいと思います。

その力、大人になったら、活かす場がたくさんあると思うんですが…中学校という環境の中では、やっぱりちょっと難しいのかもしれないですね。

とも。

長女が大人になるまで、まだまだ穏やかな道のりではなさそうだけれど。

人を惹きつける不思議な魅力は、大切に育てていきたいと思いました。

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