自分をふり返りながら掘り起こしていて、今改めて感謝したいと思った方がいたので、書きとめておきます。
地元を遠く離れた土地で、私がシングルマザーだった時期、仕事を探して奔走していました。
そのときに面接をしてくださった、清掃会社の方です。
私の事情を聞いて、「あなたのような人を助けたい」と言ってくれました。
また、
清掃の仕事は、誰にでもできるというイメージがあるけれども、
たくさんの場所をいかに効率よく回れるか等は、頭が良くないと考えられない
という主旨のこともおっしゃっていて、その上で、私を採用しようと決めてくださったのです。
結局、そのときは子どもの預け先との兼ね合いがどうしてもつかず、お断りすることになってしまいました。
それから私は地元に帰り、暮らしを立て直すことになったのですが。
1年ほど経つ頃だったでしょうか、その方がお電話をくださったんです。
その後仕事は見つかっただろうか、人員に空きが出たので連絡させてもらいました、と。
私はお礼を述べ、現在は地元にいるのだと伝えると、
「よかったですね。地元におられるなら安心です」
体に気をつけて、これから頑張って…というような言葉も、かけてもらったように記憶しています。
一度面接しただけの私を覚えていてくれたこと。
気にかけてくれていたこと。
こちらから一度お断りしたにも関わらず、再び声をかけてくれたこと。
当時は必死すぎて、暮らしに紛れていった出会いのひとつでしたが。
ふり返ると、こんなにありがたい一期一会はなかったなあ…。
もうお会いすることもなく、連絡先もわからなくなってしまったけれど、感謝を伝えたい相手です。
また次に社会復帰するときは、こんな人の下で働きたい!