町の子育てボランティアを始めて、約2年が経ちました。
基本の親子教室が月に1〜2回ペースなのと、コロナ禍だったこともあり、経験回数は決して多くはないのだけれど。
その中で見えてきた動き方や、わかってきた新たな楽しさもあり、
「私ならではの価値ある仕事にしたい」
という気持ちで、臨んできました。
最初はやっぱり、職員さんやママさんといった、赤ちゃん以外の相手には、めちゃくちゃ緊張していたんです。
今考えたら、「話すのが苦手」な私が、「会話で和んでもらおう」と力んでいる時点で、まったく優しくないコミュニケーションだったな…と。
なので、現在はとにかく「来てくれてありがとう!」という気持ちを込めつつ、一緒に講座を楽しむぐらいの緩さを心がけています。
で、来てくださるお母さんたちに、今伝えたいなと思うのは、
泣いても、預けてもらって大丈夫
ということです。
私も母親側としてはそうだったのですが、泣くお子さんを預けるのは申し訳ない、と感じているお母さんは多いようで。
“仕事に行くためにプロの保育士さんに預ける”ならいざ知らず、何なら子どもを抱いたままでもできなくはない活動で、しかも無償のボランティアに泣く子を預ける…
確かに、ハードルが高い。
「いいのよー、大丈夫よー」
と言われても、申し訳なさは消えないし。
わが子を泣かせてまで預けるのは、悪いことをしているような気になるし…。
でも、自分が預かる側になってみると、よくわかるんです。
泣いても気にならない! むしろ可愛い!
逆に、泣きやませてあげられないと、赤ちゃんに「しんどいよね、ごめんね」と思うし、
お母さんに対しても「気がねさせてしまって、申し訳ないな」と思います。
今の私は、プロの保育士さんのような安心感を贈ることは、まだできないけれど。
赤ちゃんをお返しするときは、「ありがとうございました」と、お礼を言うことにしています。
抱っこさせてくれて、ありがとう。
預けてくれて、ありがとう。
可愛い癒やしのひとときをくれて、ありがとう。
せめて、せいいっぱいの感謝は伝えたい。
それがやがて、預けてくれるお母さんたちの、安心や癒やしに繋がればいいな、と思っています。