走るバイクを見て思う

最近、すっかり春めいてきたので、バイクで颯爽と走る人たちを、よく見かけるようになりました。

【走るバイクを見て思う】

私が住んでいる地域は、公共交通機関がものすごく不便なので、普段の移動は車がメインです。

先日、私の前を、1台のバイクが走っていました。

きらきらした海沿いに、緩やかなカーブが続く道を、車体を少し傾けながら、優雅に曲がっていきます。

そういえば、昔バイクに憧れていて、乗りたかったんだよなあ…って、ふと思い出しました。

安全性の面から親に反対されたのもありましたし、車の免許取得の際の原付教習でカーブを曲がれなかったので、

#ひとり直進のままコースアウト

#最後には手押しで帰還

#自転車みたいには曲がれない

#理由はわからない

自分でも「あ、私は二輪車は無理だな…」と悟ったんですね。

なんとなく抱いていた、バイクはかっこいい、という印象。

そのかっこよさというのは、私にとって「身軽さ」と「自由」の象徴でした。

バイクの後ろに乗せてもらったことがあるのですが、身ひとつで風を切っていく軽さに、まずびっくりして。

目を開けて、背中越しにおそるおそる前を覗いたとき、遮るものが何ひとつない風景が目の前いっぱいに広がっていて、

それがひゅうひゅうと飛ぶように流れていくんです。

かけっこでは万年ビリで、いつも誰かの背中を見ながら走っていた私は、

「ああ、先頭を走る人ってこんな爽快な気持ちなのかな」と、新しい感覚の扉が開けた。

だからたぶん、よけいに憧れていたんだろうな。

エンジン音が大きいのは苦手なのだけれど、すいっと走り抜けていく姿は、素直にうらやましく思います。

バイクに乗らなくても、身軽さと自由を得ることはできると知ったから、今はバイクに執着はありませんが。

「身軽さ」と「自由」は、今でも強く求めているので、そこには執着があるんだな…と思った出来事でした。

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