最初のひとくち

私、小さな妥協や我慢を、無意識にしているな…とは思っていたのですが。

こんなところまで!? って驚いたお話です。

【最初のひとくち】

大きなトンカツとかステーキとか、食べやすいように、細くカットして、盛りつけられているやつ。

あれ、真ん中の部分が、いちばんおいしいと思っていて、いちばん好きなのです。

だけど私、いつも端から順に、食べていたんですね。

右利きなので、右端から、無意識に。

ごはんを食べるときは、最初と最後は、好きな味わいで締めたいのに、

いちばん好きな真ん中部分を、途中にしていた。

でも、カットされたお肉を目の前にして、ふと思いました。

「私は今、めちゃくちゃお腹がすいていて、最初のひとくちが、いちばんおいしく感じるとわかってるのに。

なんで、好きな真ん中部分から食べないんだろう?」

理由を挙げるなら、

順序よくきれいに食べるのがマナーだと教えられたから…とか。

最初に好きなものだけ食べてしまうと、あとの楽しみが減るから…とか。

子どもと分け合うときに、食べやすくて柔らかい部分をあげていた癖で…とか。

なんとでも言えるのだけれど、要は、今まで深く考えたことがなかった。

ただなんとなく、無意識に、そういうものだと思っていた。

で、気がついちゃったので、真ん中から食べてみたんです。

めちゃくちゃおいしかった…!!

そして、

“「こうしたい」と思って、自分で決めて、それをした”

ということが、私をすごく幸せな気分にしてくれました。

そういえば昔、介護職の研修で、

“介護とは、自立を支援し、尊厳を守るもの。

自立とは、「自己選択」「自己決定」「自己遂行」の3つから成る。”

というのを習ったんです。

あっ、今の私、まさにこれだ! と思いました。

適当に間に合わせで食べたり、残り物をしかたなく食べたりするより、

「自分の選んだものを」「自分の決めたように」「自分で食べる」

ほうが、尊厳を守れているし、とっても気分がいい!

傍から見たら、普通にお肉を食べているだけなのですが。

ひと切れのお肉から、学びの体感を得る…という、貴重な経験をしました!

次は、ショートケーキのいちごから食べる!とか、やってみようかなw

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする