子どもの自分に会う魔法(石井ゆかり)

絵本や児童文学を紹介する連載をまとめた本だそうですが、「はじめに」には、こう書かれていました。

私はMOEの読者の皆さんと、「好きな本の話で盛り上がる」ような気持ちでこの稿を書き続けていたのです。

(中略)

ですからもし、本署を手にした方が、私と同じように(「好きなものの話で盛り上がる」あの楽しい気分を味わって下さったなら、これ以上のことはありません。

しっかり、味わわせていただきました!

私も子どもの頃に読んだ本や、大人になってから読んだ本、まだ読んでいない本、いろいろありました。

「大きい1年生と小さな2年生」「手ぶくろを買いに」「小公女」とか、好きだったなあ。

「だってだっての おばあさん」や「モチモチの木」のおもしろさがわかったのは、大きくなってからだった。

「はてしない物語」「長くつ下のピッピ」は、読む機会に出会わないまま、今まできてしまった。

「としょかんライオン」や「よあけ」、知らなかったけど、読んでみたいなあ。

ひとつひとつの作品について語られていることが、楽しくてたまらない1冊でした。

「おわりに」には、

読者の皆さんも、ご自身の幼い頃の愛読書をずっと列べてみたら、きっと私と同じように、幼い日の「自伝」を読むような気持ちになるはずです。

と、ありました。

子ども時代の愛読書と、向き合ってみる。

ただ自分の人生をふり返るより、すごく、心地よい作業かもしれません。

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