昨年、神保町から連れて帰った1冊です。
【積ん読の本(石井千湖)】

たまたまSNSで見かけて、読みたいリストに入れていた本が、
たまたま入った本屋さんの、レジ前に置かれていて。
お会計ついでに、
「あ、これ読みたかったやつ! これもください」って言ったら、
「ありがとうございます。私が書いたんです」
と、控えめなお声の返答。
まさかの、作者さん!!
で、一緒にお写真撮っていただいて、サイン本を連れて帰ってきました。
早く読みたい気持ちはあれど。
積ん読の本なので、やはりまずは正式に!
積ん読から、堪能しよう!
というわけで、半年間ぐらい、
ちょろんとページをめくっては、本棚の手前に積んでおく…を、くり返していたのです。
この魔宮みたいな表紙も好きなんだけど、帯のインパクトたるや。
「この山を見よ」
そう、積ん読は、山なんですよね!
読書界のエベレスト!
制覇するのも良し、山としてそこに在ることも良し。
わが家の積ん読は、裏の小山みたいなレベルですが、
読んでいない本を、本棚に並べるのと、積み上げるのとでは、感覚が違うのですよ。
ちょっと手にとったり、置いたりする、無造作感が好きです。
本書では、積ん読の美学やこだわりが、多種多様に読めて、めちゃくちゃ楽しい!
特に響いたのは、
「読んだ本しか家にないということは、自分がわかっている世界しかないということ」
「書店や図書館で隣り合うはずのない本が隣り合う」
「いつか読んでみたい心の積ん読」
そんな言葉たちでした。
さすが、積ん読名人たちの言葉は、重みが違う…!
すっかり積み上げになじんだこの子を、読み終えて本棚に収めてみたら、なんだか妙に違和感があり。
ただいま、積み上げ仲間に戻ってきております。
いつまでも、積ん読本です。