「学校に行けない」と言ってくれた長女に、感謝しています。
一緒に過ごしたおかげで、私も自分を見つめ直して、ずいぶんと生きやすくなりました。
世間一般の常識や価値観の枠にはまって苦しみ、親からしてもらった通りの子育てしかできなくて自分を追い込んでいた私を、砕いてくれた。
他人の基準やペースで進まなければならないと思い込んで、もがいていたことに、気づかせてくれた。
一緒に過ごさせてもらって、学校生活を共有したり、ゆっくり本を読んだりする時間をもらった。
たくさんの理解者や支援者に出会わせてくれた。
あたり前の幸せと大切さを、思い出させてくれた。
自分を好きになることを、教えてくれた。
感謝以外に、ないですね。
――以前から、そう思ってはいたんです。
でも、心の底から自然に感謝が湧き上がるようになったのは、最近のこと。
いつもイライラ、怒ってばかりの母親だった私なのに。
人はこんなに穏やかに、子どもを愛することができるんだな、って知りました。
改めて、ありがとう。
娘へ。そして、子どもたちへ。