現代と過去

You Tubeで音楽を聴いていたときのこと。

私はお気に入り曲を集めて再生リストを作っているのですが、長女が「お母さんマメだねえ」と言います。

娘は、

「見たいのを検索するか、登録チャンネルからのお知らせで見て、あとは関連動画でおもしろそうなのを探す」

のだそうです。

私は動画を見るより、音楽を聴き流す方が多いのと。

長女が一度きりのや新作動画を選んで楽しむのとは違い、決まった音楽を毎回聴きたいので、リストを作ったほうが使いやすいのですが…。

世代の差なのか、You Tubeの使い方の差なのか、おもしろいなあと思いました。

そうは言っても、CDを買ったり借りたりして揃え、オーディオ機器に入れ替えては聴くのに比べれば、You Tubeのリスト作りを手間だとは感じませんね。

さらに昔には、カセットテープにダビングして、好きな曲を秒刻みで頭出ししながら聴いていたことを思えば(笑)。

そんな話をしていたら、娘が「カセットテープって何?」と訊ねるではありませんか!

そうか、CDすらあまりなじみがないんだものなあ。

私も子どもの頃は、レコードや二槽式洗濯機は家にあったけれど、それでも「古いものなんだな」という、遠い存在でした。

ただ、CDやMDは自分の青年期とともにあったもので、現代として認識していて。

自分にとっての「現代」が「過去」になる事実を、思いがけず味わったのです。

PHSやポケベルやビデオテープは、まあ昔だけれど、ガラケーやDVDは、まだ最近に近いよね? と思う私と。

スマホやブルーレイや、ハードディスク録画が日常の子どもたちと。

改めて比べてみれば、確かに私の「現代」は子どもの「過去」でした。

こうやって時代が移るんだな、とか。

歴史や文化ができていくのかな、とか。

いろいろ感じさせられる瞬間でした。

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