【noteエッセイ】不安
「不安」って、厄介だなあと思っている。 始まりは、私の奥底にぽつりと生まれただけなのに、すぐに仲間を増やして広がり、ざわざわとやかま...
「不安」って、厄介だなあと思っている。 始まりは、私の奥底にぽつりと生まれただけなのに、すぐに仲間を増やして広がり、ざわざわとやかま...
子どもの頃にテレビドラマで見た、職人さんが親方に、 「馬鹿野郎! 仕事は見て覚えろ!」と言われているシーンが、とても嫌いだった。 ...
帰宅して何気なく目をやると、ソファの上に、子どもたちのぬいぐるみが、おしりを向けて置かれていた。 まるまるとしたぬいぐるみのおしりが...
病院の待合室に、生後5ヶ月ぐらいの赤ちゃんを連れた、若いお母さんが座っていた。 赤ちゃんの脇を抱き上げ、膝の上で、足をぴょこぴょこと...
夕方、車を走らせていたときのこと。 信号のない交差点を、小学生の列が渡ろうとしていた。 ちょうど下校時刻にさしかかる頃である。...
名だたる文豪の書斎は、どこか雑然としている印象がある。 古びた家具のすき間を縫うように、本がうず高く積まれ、執筆道具が散らばり。 ...
コーヒーバッグを買った。 私は普段、コーヒーを飲む習慣がない。 自宅ではもっぱらお茶だし、食後のお飲み物はと訊かれたら...
「本当の私は、こんなんじゃない」。 それは、子どもの頃の私にとって、お守りの言葉でしたね。 だめな子だと叱られていたとき、友達...
大好きな友だちがいる。 「ご近所さん」でも「ママ友さん」でもない、大好きな「友だち」だ。 私は結婚と出産のため、退職と同時に、...
大人になってから、雨の日の外出が苦手になった。 今でも、雨の音や粒や匂いは、楽しい。 雨そのものが、というよりは、それについて...