【noteエッセイ】メルヘンの住人

写真サイトの中の、なんとなく「好きだな」と思う写真を、集めてみた。

空。森。海。星。虹。花。

深く、広く、心を静かに揺らすものが、あふれていた。

ときどき、フルーツ。マカロン。

カラフルでポップで、ぎゅっと元気を詰め込んだようなもの。

人や動物、建物や街並みは、ほとんどなかった。

生まれたばかりの、赤ちゃん。

哀愁と美しさのある、人のシルエット。

凛とした、またはユーモラスな、動物の表情。

そのあたりが、隙間にちょこんと差し込まれている。

あまり意識してこなかったけれども、何気なく選ぶ「好き」にも、

ちゃんと「私」が反映されているのだな、と思った。

集まった写真は、現実をちょっぴり背負った、メルヘンの世界の旅人のようであり。

それは間違いなく、私の精神世界の風景でもあるのだった。

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