ただ、きみが望むなら。

地区の運動会に、行ってきました。

【ただ、きみが望むなら。】

この運動会では、毎年、地区の園の年長児が、鼓隊演奏を披露することになっています。

#わが子たちもお世話になりました

今年の鼓隊さん、ちょっと見ていて、泣きそうになって…。

列の中ほどに、太鼓を抱えてベビーカーを押す先生がいらっしゃって、

可愛い男の子が、ちょこんと座っていました。

おそらく、運動や集団行動が難しい、障がいがあるのだと思います。

みんなと同じ、鼓隊の衣装を身につけて、手を振りながら、隊列の中を一緒に進み。

その子を中心にした陣形になり、演奏が始まりました。

ベビーカーの前には、太鼓。

隣には、バチを持つ先生。

その子は、それはそれは楽しそうに、リズムにのって、指揮の先生と同じように手を振り上げたり、

バチを持つ先生と一緒に腕を動かしたりしていて。

本当に、本当に、嬉しそうな表情で。

なんだか、泣きそうになりました。

経緯も、周りの状況も、いろんな人たちの気持ちも、私にはわからないけれど。

お父さんお母さん、わが子の笑顔が、きっと嬉しいだろうな…って。

たぶん、悪い意味でなく“みんなと一緒に”という時間や思い出を、

諦めることもあったのじゃないかな、と思ったんですね。

不登校と同列に考えていいものかわかりませんが、

子どもが友達の中で笑っている姿を見るのを、諦めて生きた時期が、私にはあります。

誰のせいでもないけれど、本人が望むなら、あそこで笑っていてほしいな。

ひゅっと吹く、一瞬の秋風みたいな気持ちが、流れることがありました。

だから、子どもが望んで、必死に頑張って、友達の中に立っていた行事のときは、

“その場にわが子が存在している”というだけで、ぼろぼろと泣いたのを覚えています。

鼓隊の衣装を着て、あんなに楽しそうに演奏に参加して、お友達と笑ってくれたら。

私、一生ぶん、泣いて喜ぶ気がする。

個人的な感情移入で、感動した出来事でした。

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