【ハッピーライティングマラソン#5】私は、美しく在ることができる。「あなたは子供のころ、どんな本を読んで、何を感じましたか?」

「花さき山」が、好きでした。

白と黒の、切り絵の絵本。
黒い背景の中に、赤や青や黄、緑の色彩が、とても美しい。

やさしいことをすると、花がひとつ咲くのだ、
と、あやが山ンばに教えられたとき。

ぐっとこらえた思いが、花になる。
流した涙のひとしずくが、露になる。

一面に美しい花が咲いているページを見たとき、
本当に嬉しかったのです。

私の中にも、こんな美しいものごとが、存在しているんだ。
花を咲かせられる、やさしさが。

私にも、涙をこらえた小さな出来事が、ありました。
でも、自己犠牲とはちがうんです。

心から「誰かのために」と思って選んだことだから、後悔はない。

ただ、人知れず飲み込んだ思いが、
世界のどこかで、美しい花という形になっている。

私は、美しいものを持ちえている。
私は、美しく在ることができる。

自分を肯定する気持ちをくれた、絵本でした。

#ハッピーライティングマラソン
#本田健

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