悪魔の思考ゲーム1 入れ替わったお母さん(大塩哲史)

息子が「お母さん、本読みたいでしょ!」と、
小学校の図書室から、借りてきてくれた1冊です。

【悪魔の思考ゲーム1 入れ替わったお母さん(大塩哲史)】

私でも聞いたことのある、有名な思考実験。
「テセウスの船」「囚人のジレンマ」「ウラシマ効果」
これらを、ライトノベルとして楽しめる物語です。

主人公は中学生の女の子で、お母さんの難病をきっかけに、
知られざる世界の裏側の陰謀に、関わっていくことになるのですが。
設定や展開そのものより、思考実験をストーリーにのせている造りが、すごい!

読んでいる子どもが、自分事として、具体的に想像しやすいし、
“考える”という行為を、楽しめるんじゃないかな。

「囚人が2人いて…」と問われ始めても、首をかしげちゃうけれど、
実際にいま自分が捕まっている!
スリリングな状態で、真実を話すか嘘をつくか、相手はどう出るか…
って考えられる物語は、おもしろい。

1巻のラストでは、
「信じることと、考えること」
についても、触れられていて。

このバランス感覚、ぜひ育て続けていきたいです。
現代は、AIを使うから、特に。

Eテレで、おもしろ教育番組系統で、実写化してくれないかな。
答えの出ない、考える番組って、楽しいんですよね。

…なんて思いながら、最後に作者紹介を見たら、この大塩哲史さん、
Eテレの『さんすう刑事ゼロ』の脚本を書いてた方だった!

ちょっと2巻を読んでみたくなったので、
息子に続きを借りてきてくれるよう、リクエストします!

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