二十四節気、七十二候に重ねた写真と、140字の恋物語。

まえがきに、
“思い出が詰まったアルバムをめくるように、
そんな「小さな物語」を楽しんでください。”
と、書かれていました。
いろんな気持ちが、詰まっていました。
読みながら、ふわあ、と頬が緩んだり。
ぎゅうっと締めつけられて切なくなったり。
柔らかな風に浮かれたり、冷たい光に涙したり。
140字って、すごく余韻が残るんですね。
余韻という点では、短歌や俳句も似ているのだけれど、
物語の状況や背景が、より見えやすい文字数。
写真みたいに、つながる時間の一瞬を切りとって見せる。
それでいて、そのシーンの先がある。
ああ、これが「物語」なんだ、って思いました。
140字の中に、こんなにも過去や未来を描けるんだものな。
すごいなあ。
時間の概念があるから、なるほど確かに、アルバムをめくるように。ですね。
こちらの作者さんは、もともとXで投稿されていたそうです。
画面で読む感覚を、想像してみました。
余韻と、物語の広がりを感じて楽しむなら、やっぱり紙の本がいいな。
写真があって、文字があって、余白があって。
スマホをスクロールするのではなくて。
いちまい、いちまい、ページをめくりたい物語集です。