ああ、いい本だ。

大好きな青山美智子さん。
土田ゆりこさんから、贈っていただきました!
物語の手ざわりが好きなのは、二章。
遠慮会釈なく、わたしの内面に入ってくるのは、同じ年代の三章。
タカシマ剣さん、ものすごく人間くさくて、素直で好きだなあ。
連作短編、になるのかな。
四章にエピローグをあわせて、五つの物語。
このエピローグが、個人的には嬉しくて。
連作短編って、ちょっと繋がっていて、だけど当事者同士が交わりきらない感じが好きなんですよ。
読者だけがわかる、みたいな。
でも、この物語は、エピローグで全部回収してくれるの。
読んでいるあいだ「あれ? もしかして、この人って…」と思ったのも、
想像が及ばず「え、この人だったのか!」って驚いたのも、
最後にすべて繋がるし、語ってくれる。
書き手としては、わたしならば勇気のいることだと思う。
書きすぎるんじゃないか、という。
だけども、ちゃんと叶ったり繋がったりするのを、この目でしかと確かめられるのが、嬉しい物語なのです。
作中にある、
エスキース。
デッサンやスケッチなどと意味合いは似ているが、決定的に違うことがある。
それを元にして、本番の作品を必ず完成させる。描き手にその意志があるということ。
これが、物語の終わりかたにも表れているんじゃないかって。
感動と同時に、気合いが入りましたよね。
わたしも、必ず完成させる、って。
生きる意志を失わずに、生きよう。