こちらの本を読みました。

出版社さんのnoteでも、詳しく紹介されています。
私が興味を惹かれたのは、目次にあった、
”今日を最悪の一日にする元凶は、通勤時の「早歩き」”
というところ。
読んでみると、なるほど納得です。
仕事終わりまでが一日じゃなく、寝るまでが私の一日なのだから、
私もゆったりと歩いていこう。うん。
いまの仕事は楽しいし、全力で仕事に向かうのは、すごく気持ちがいい。
遊ぶにしても、そこに全力で集中するのは、快感なんですよね。
だから、いかにひとつのことに集中できる環境を作るか…と考えがち。
なのだけど、私の一日はそれだけじゃないんだということも、忘れずにいたい。
ひとつに気力と体力を集中させて、私が大切にしたいほかの暮らしの部分がおざなりになってしまうのは、やっぱり悲しい。
悪い意味で手を抜くのではなく、自分の心身が健やかであるための計画性を持つ、ですね。
ほかにもいろんなエピソードがあります。
日本の会話ではありふれた、謙遜しながら近況報告する風景や、
「大変ね」という気遣いの声かけが、フランスでは逆の働きをするのは、おもしろい違いですよね。
「嫌い」を「好きじゃない」と表現するところとか、同意でも否定でもなく「違うのね」と返すところとか、
なるほど素晴らしいなあ、見習いたいなあと思うことがたくさんあります。
トレオレル美智子さんは、フランスに住んで、
”以前は「悪いこと」だと思っていたことが、視点を変えてみると「良いこと」でもある”
経験を、たくさんされたそうです。
著者が「どうしても好きになれない」という、フランス人の「謝らない」という特徴。
それさえも、ときにはプラスに働いていると気づいたお話を読んでいて、
彼女の物事の捉えかたが、いいなあと思いました。
全編をとおして、フランスが良いでも、日本のここが悪いでもなく、
「ここが素敵」「これは好きじゃない」が柔らかく語られていて、
エピソードのひとつにある「人を傷つけないことへのプライド」が、根っこに流れているんだなって。
そして、学んだことを「取り入れてみよう」とする姿勢は、
「自分の人生を楽しみ続けるために、変化する」という価値観に通じている。
書かれていることを体現している彼女だからこそ、読む人に届く一冊になるのだろうな。