長女が学校に行けなくなった当初は、どうしてよいかわからずに、また腹を括ることもできずに、頑張って何とかしようとしていました。
けれど、やがて、彼女が生きるためには、休養が必要なのだとわかり、気持ちを受け入れることができて。
親が教育を押しつけすぎてはいけない気質の子なんだな、と思いました。
ゆっくりと充電した娘は、今、再び外の世界に向かおうとしている時期のように感じます。
ところが、今度は私が戸惑ってしまって。
頑張りすぎてしんどくなったのがわかっているからこそ、「休んだらいいよ」と声をかけようか、「やってみな」と押し出そうか…
いつまでも過度に守るべきではないのですが、背中を押すタイミングをつかみかねていました。
けれど、最近ようやく、わかってきたんです。
自分を好きになってほしい
私は、我が子にそう望んでいます。
これが私の子育ての芯であり、核なのだとわかりました。
だから、娘に言ったんです。
「それをやるぐらいなら死んでしまいたいと思うようなものは、やらなくていい。
学校も、行事も、行くぐらいなら死にたいと思うなら、やめたらいい。
でも、そこまでじゃないけどしんどいなあっていうことなら、できる範囲で挑戦したり、努力したりしてみたらいいと思う。
少しずつできた体験が増えると、そのぶん自分を好きになれるから」
頑張ってみることで、自分を好きになれそうなら、背中を押す。
頑張ることで、死にたくなるほど自己否定してしまいそうなら、休ませる。
長女と過ごす中で、私自身の基準がひとつ、確かになりました。
こうして考えられる機会を、たくさんくれた娘には、本当に感謝でいっぱいです。