一日一発見・９

蜜梅クッキーを食べてみた。

梅が有名な、隣町のお菓子。

さくさく、ほろほろでおいしかった。

私はドライフルーツが苦手なんだけど、主張しすぎない酸味と、蜜梅のしっとり加減が、ほろっとしたクッキーをいい感じにまとめている。

これなら、好きだな。

今朝の雪は、うっすらサラサラの、いい感じ。

きゅっきゅっと足跡をつけながら、次男を保育園に送る。

「おかあさん、この雪は好き？」

次男にそう訊かれたので「うん、好き」と答えて、手を繋いで歩いた。

幸せ。

小学校のなわとび集会を見に行く。

長男は「できるかどうかわからないなあ…」と言っていた時間跳び４分間を、しっかり跳びきった。

半分を過ぎたあたりから、私もドキドキしてきて、手に汗握りながら、心の中で祈るように応援した。

体育嫌いの長女は「参加することに意義がある」タイプだったから、こういう見守り経験は、実はなかった。

運動大好きな長男は、本人も記録達成のために頑張っていて、だけどできるかどうかわからなくて、結末のわからない物語のようで。

子どもの真剣さが、親にも伝わってくる。

素敵な時間をありがとう、長男。

それにしても、子どもたちはマスク着用で跳んでいて、息が辛くならないのかな。すごいな。

床いっぱいにおもちゃを広げていて、ダイニングテーブルが使えなかったので、夕飯はバイキングにした。

各自取って食べてね、という、盛りつけをやめただけなのだけれど。

品数があるわけでもないのだけれど。

おもちゃに囲まれながら、お皿に好きなものだけ取って食べる子どもたちが楽しそうだったので、よかった。

寒さと暖かさが交互にやってくる。

雪が降ったと思ったら、春の日差し。

だけど上り階段みたいに、全体の暖かさが増えてきている。

少しずつ、少しずつ、春になる。

お雛様の文机に、桜が飾ってあった。

そういえば次男が、保育園で作ったんだと嬉しそうな持って帰ってきて、「おひなさまに飾ろうっと」と、何やらしていたなあ。

素敵なお花をありがとう。

昨日今日と、すっかり春みたい。

同じ週に雪が降っていたなんて、信じられないぐらい。

小学生の頃、環境破壊の学習漫画で、夏に雪が降るシーンがあって、昔はまったく現実感がなかったけれど…。

今ならあり得るな、と思えてしまうのが怖い。

でも何であれ、陽気が春めくと体も軽く、気分もうきうきするのは、四季を感じられる生き物ならではかな。