大好きなぬいぐるみのようなもの

パジャマが破れました。

後ろの襟元に、小さな穴が開いています。

着ていると、子どもが「お母さん、穴開いてるよ」と言うぐらいには、目立っています。

いつもだったら、間違いなく買い替えているはずなのですが…。

めずらしく、そのまま使っています。

破れたパジャマは確かに嫌なのだけれど、オーダーメイドならではの着心地がよくて。

見えない位置だからというのもあるのでしょうが、着ていてちっとも気分が下がらないんですよね。

傷みより心地よさが勝るなんて、以来かな?

大切にしたいものや気に入っているものって、傷みや古びが気にならなくて、むしろそれを愛せるもののことを言うのかな。

ぼろぼろになっても抱きしめて眠る、お気に入りのぬいぐるみのような。

それこそが、「使いきる」感覚なのかもしれません。

買い替えるなら、やっぱり今より心地いいものじゃないと後悔することも実感しましたし。

納得のいくものが見つかるまでは、着続ける。

その前に再起不能なほど傷んでしまったら、同じものを買い直そうと思っています。

私なりの

「自分軸」ということを、大切にしてきたつもりでした。

けれど、私のライフスタイルは、まだまだ試してみる段階なのだな、と思います。

服をワンシーズンごとに着倒して買い替えるのも、年に一度タオル類を買い替えるのも、鞄や靴を持つ数も。

さまざまに知った暮らし方の中から、やってみているものであって、結果「私はこうだ!」と決まっているわけでは、まだないんです。

だから、買い替え頻度が必要以上に高かったり、納得のいかない買い物になってしまったりする。

いろんなものを素直に取り入れてみることができるのは、私の長所でもあるけれど。

それにこだわりすぎたり、ふり回されすぎたりしないように。

うわべだけを真似るのではなく、そこにある心を読み取れるような模倣をしてみる。

その上での、物や暮らしに対する自分なりの答えは、「ぼろぼろになっても大好きなぬいぐるみのようなものだけを、大事に使いきる」が、ひとつの基準になりそうです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする